今回は、職場で質問ができない場合の対処方法を解説します。
本記事の内容は、6年半の間プログラマー(Linuxアプリケーション開発)として働いてきた私が経験したことや上司から教わったことに基づいています。
質問ができない場合の対処方法
質問ができなくなってしまうのは、質問相手が以下のいずれかの状態であるためです。
- 質問相手が忙しすぎる
- 質問相手が質問内容に対して指摘してくる
それぞれ対処方法があるので、順番に見ていきましょう。
①質問相手が忙しすぎる
質問相手が忙しすぎると「今はできないな」と質問がしづらくなってしまいます。
こういった場合は、質問内容を極力ミニマムにして質問しましょう。
相手が暇になるのを見計らって質問をするのはよい戦略ではありません。
相手のことを常に監視しなければならず、気にしている時間がかなり無駄になるからです。
忙しい相手に対する質問は、次の戦略が有効となります。
- 質問メールを出す
- やり取りにどれくらいの時間がかかるかを伝える
- 質問の概要を一言で簡潔に伝える
順番に見ていきましょう。
質問メールを出す
メールで質問を出しておくのが一番手取り早い方法です。
質問相手も都合のいいタイミングでメールを確認でき、質問相手の手間が少なくなります。
しかし、質問する立場から考えると、「緊急性が高く、一刻も早く回答が欲しい」「メールを送るより口頭で確認した方が時間がかからない」場合もあります。
その場合はどうするべきでしょうか?
やり取りにどれくらいの時間がかかるかを伝える
質問相手が忙しそうに見えても、実際は時間を取ってくれる場合もあります。
このようなケースもあるので、「質問があるのですが、10分ほどお時間いただけませんか?」という形で質問を切り出せばよいでしょう。
了承をもらえれば、10分間で質問を片付ければよいです。
了承をもらえなければ、「10分ほどお時間空くのはいつ頃ですか」と聞いて、質問の時間を確保してもらいましょう。
質問の概要を一言で簡潔に伝える
忙しい相手に対しては、はじめに質問の概要を説明することが重要です。
例えば、「★★のシステム仕様に対する私の理解が正しいか確認してもらってもいいですか?」というように質問します。
もし質問相手が★★のシステム仕様に詳しければ、「すぐに答えてくれる」「後でメールで回答してくれる」場合が多いです。
★★のシステム仕様に詳しくなかった場合でも、「★★の仕様は詳しくないから××さんに質問して」と返答してもらえることが多いです。
このやり方は、忙しい質問相手とのやりとりを最小限に抑えることができるのでおすすめです。
逆に、くどくど質問の前提条件(自分が今何の作業をしているかなど)を説明してから「★★の仕様を教えてください」と説明しても、質問相手が★★の仕様に詳しくなく回答できなければ、このやりとりの時間が無駄になってしまいます。
②質問相手が質問内容に対して指摘してくる
質問をした時、「質問の前提条件がわからない!」など、質問内容の細かな箇所を指摘してくる質問相手もいます。
指摘が多い人に対してキチンと対応できないと、質問時間がどんどん長くなってしまい、質問意欲がだんだんなくなってきます。
このようなケースも想定して、次のような情報を整理しておき、質問内容を突っ込まれたときに適切に答えられるようにしておきましょう。
- 自分が何の開発を担当し、どの作業フェーズであるかを伝える
- 自分でどこまで調べたかを伝える
- 100%理解している箇所と曖昧にしか理解できない箇所(質問)を明確に区別して伝える
具体的な質問例などは以下の記事で紹介していますので、ご確認ください。
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まとめ
今回は、職場で質問ができない場合の対処方法について解説しました。
質問相手が忙しすぎたり、質問内容を指摘してくる相手に対しても、今回紹介した対処方法を参考にしてたくさん質問をしていきましょう。