株式投資 銘柄分析

【米国株投資】BigCommerceについて【IPO銘柄分析】

2020年12月31日

株式投資

今回はBigCommerceについて解説します。

BigCommerceとは

BigCommerceは、ECサイト(Webショップ)作成プラットフォームをSaaSで提供しています。

2020年9月30日現在、約150か国の業界で約60,000のオンラインストアにサービスを提供しています。

提供サービス

ECサイトの設計、注文管理、会計、配送など、ECサイトをクラウド上で作成するためのプラットフォームを提供しています。

実際にBigCommerceに登録し、デモサイトを動かすと以下のようになります。

BigCommerceSampleStore

また、以下のようにクラウド上で商品の登録ができます。

BigCommerce-Plarform

自社のECサイト以外でも、マーケットプレイス、オフラインストア、ソーシャルネットワークなど複数の販売チャネルで商品を販売できます。

ビジネスモデル

以下のサービスを提供して収益を獲得しています。

  • サブスクリプション
  • 戦略的テクノロジーパートナー
  • 非定期のプロフェッショナルサービス

サブスクリプション

Subscription

出典:bigcommerce.com

サブスクリプションの収益は、以下で構成されています。

  • ECサイト作成プラットフォームのサブスクリプション
  • 定期的なプロフェッショナルサービス
  • SSL証明書の販売

ECサイト作成プラットフォームのサブスクリプションには、顧客のニーズ(価格・機能・サービスレベル)に応じて以下のプランが用意されています。

  • Enterpriseプラン:年間オンライン売上高が100万ドル以上の顧客向け
  • Standard、Plus、Pro:スモールビジネス(SMB)向け

戦略的テクノロジーパートナー

テクノロジーパートナーのエコシステムから、収益分配(レベニューシェア)の契約などに基づいて収益を獲得しています。

エコシステムとは

さまざまな業界の企業が連携して技術や知見を共有することで、より大きな収益構造を構築すること。

顧客は、戦略的テクノロジーパートナーによって開発されたアプリケーションを統合することにより、よりニーズを満たすECサイトを作成できます。

戦略的技術パートナーとは、通常1年以上の契約を締結しています。

600以上の独立したパートナーと15の主要カテゴリ(以下参照)によって構築されたエコシステムは、BigCommerceのネイティブ製品の強みを補完する幅広い機能を提供します。

  • 支払い、セキュリティ
  • 会計、税務、ERP
  • 分析、レポート
  • CRM、カスタマーサービス
  • 配送、フルフィルメントサービス
  • B2B(企業間取引)、卸売
  • マーケティング、マーチャンダイジング、パーソナライズ機能
  • チャネル販売:マーケットプレイス(Amazon, eBay)、SNS(Facebook, Instagram)、POSシステム(Square, Clover, Vend)、検索エンジン、広告

非定期のプロフェッショナルサービス

以下のサービスを提供して収益を獲得しています。

  • 教育パッケージ
  • 立ち上げサービス
  • ソリューションアーキテクト
  • 導入コンサルティング
  • カタログ転送サービス

参入マーケット

The-adoption-of-retail-ecommerce-is-accelerating

出典:sec.gov

「eコマースプラットフォーム」と呼ばれる世界のデジタルコマースアプリケーション市場に参入しています。

2019年の市場規模は47億ドルでした。

また、11%の年平均成長率(CAGR)で成長しながら2024年には78億ドルに達すると予測されています。

BigCommerceの主な競合他社は以下となります。

  • Shopify
  • WooCommerce
  • Magento
  • Demandware

BigCommerceの業績

BigCommerceの業績を紹介します。

2019、2020年度の9ヶ月間の業績

2019、2020年度の9月間(1/1〜9/30)のそれぞれの業績を紹介します。

売上高

売上高は次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
8,108.3万ドル
1億922.5万ドル

粗利益

粗利益(Gross profit)は次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
6,212.5万ドル
8,531.5万ドル

粗利益マージン(Gross margin)は次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
76.6% 78.1%

営業利益

営業利益は次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
 -3,123.0万ドル
-2,489.3万ドル

純利益

純利益(Net loss attributable to common stockholders)は次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
 -3,771.5万ドル
-2,432.1万ドル

EPS

EPSは次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
-2.13ドル -0.83ドル

キャッシュフロー

キャッシュフローは次の通りです。

項目 2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
営業キャッシュフロー -3,111.1万ドル
-2,320.0万ドル
投資キャッシュフロー 1,812.4万ドル -137.8万ドル
財務キャッシュフロー 752.5万ドル 1億9,540.7万ドル

営業キャッシュフローマージンは次の通りです。

2019年(9ヶ月間) 2020年(9ヶ月間)
-38.3% -21.2%

四半期ごとの業績

四半期ごとの業績の推移を紹介します。

売上高・粗利益

売上高(Revenue)、粗利益(Gross profit)の推移は次の通りです。

BigCommerce-Revenue

営業利益・純利益

営業利益(Loss from operations)、純利益(Net loss)の推移は次の通りです。

BigCommerce-Loss-from-operations

営業経費は次の通りです。

BigCommerce-Total-operating-expenses

ARR

ARR(Annual revenue run-rate)の推移は次の通りです。

BigCommerce-ARR

ARRとは

ARR(Annual revenue run-rate)は、以下を足し合わせて算出されます。

  1. 当月の月間経常収益(MRR:Monthly Recurring Revenue)×12(サブスクリプション収益を年間化)
  2. 店舗立ち上げサービスなどの非定期的なサービス収益を含む、過去12か月の戦略的テクノロジーパートナー、および非定期のプロフェッショナルサービスの収益

ACVが2,000ドル以上のアカウント数

年間契約額(ACV:Annual Contract Value)が2,000ドル以上のアカウント数の推移は次の通りです。

BigCommerce-Accounts

アカウントあたりの平均売上高

ARPA(Average Revenue per Account)の推移は次の通りです。

BigCommerce-ARPA

投資におけるリスク

主なリスクは以下となります。

気になるリスク

  • プラットフォーム機能の大部分はGoogle CloudPlatformが運営するデータセンターホスティング施設から、顧客への補助的な機能はアマゾンウェブサービスが運営するデータセンターホスティング施設から提供されており、外部施設への依存度が高い。
  • 中企業・大企業の顧客との販売サイクル(初期評価から契約締結)が長い。通常3か月から6か月だが、まれに12か月かかる。

その他の業績・参考サイト一覧

その他の業績・参考サイト一覧は次の記事にまとめています。

まとめ

今回はBigCommerceについて解説しました。

売上高、アカウント数が順調に伸びており、世界規模に拡張できるビジネスモデルなので、今後の成長が期待できそうです。


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