今回はGoodRxについて解説します。
GoodRxとは
GoodRxは、ユーザーが処方薬をより低価格で購入するための無料のアプリケーション(GoodRx)を提供しています。
このアプリで処方箋の名前を入れて検索すると、近くにある薬局が処方薬価格とともに表示されます。
ユーザーはその中から最低価格の薬局を選択してGoodRxコードをスマホに保存します。
そのコードを薬局に提示することで、低価格で処方薬を購入できます。
提示したコードは薬局のデータベースに記録されるため、追加の処方薬を割引価格で手に入れたい場合も、GoodRxコードを再度提示する必要はありません。
この流れでユーザーが処方薬を購入するごとに、パートナーであるPBM (Pharmacy Benefit Manager)から収益を得ています。(GoodRxのビジネスモデルの詳細はこちら)
ユーザーがGoodRxを使用する手順は次の動画の通りです。
2019年と2020年前半の実績では、GoodRxを使うことにより薬の定価の70%以上をユーザーは節約できました。
その他、以下のようなサービスも提供しています。
- GoodRx Gold:月額サブスクリプションサービス。標準の定価から最大90%割引して処方薬を購入できる。
- Telehealth:遠隔医療。オンラインにより診断と処方箋の提供を行う。
GoodRxの業績
GoodRxの業績を紹介します。
2018、2019年度の業績
2018、2019年度のそれぞれの業績を紹介します。
売上高
売上高は次の通りです。
2018年 | 2019年 |
2億4,952.2万ドル |
3億8,822.4万ドル |
営業利益
営業利益は次の通りです。
2018年 | 2019年 |
7,725.1万ドル |
1億3,967.6万ドル |
純利益
純利益は次の通りです。
2018年 | 2019年 |
4,379.3万ドル |
6,604.8万ドル |
EPS
EPSは次の通りです。
2018年 | 2019年 |
0.12ドル | 0.18ドル |
プロフォーマEPS
プロフォーマEPSは次の通りです。
2018年 | 2019年 |
ー | 0.18ドル |
キャッシュフロー
キャッシュフローは次の通りです。
項目 | 2018年 | 2019年 |
営業キャッシュフロー | 4,525.3万ドル |
8,328.6万ドル |
投資キャッシュフロー | -345.8万ドル | -3,705.5万ドル |
財務キャッシュフロー | -2,473.4万ドル |
-5,478.1万ドル |
営業キャッシュフローマージンは次の通りです。
2018年 | 2019年 |
18.1% | 21.4% |
四半期ごとの業績
四半期ごとの業績の推移を紹介します。
売上高・営業利益・純利益・調整EBITDA
売上高(Revenue)・営業利益(Operating income)・純利益(Net income)・調整EBITDAの推移は以下の通りです。
Monthly Active Consumers
Monthly Active Consumersの推移は以下の通りです。
Monthly Active Consumersとは
Monthly Active Consumersは、GoodRxコードを使用し、定価よりも安く処方薬を購入して費用を節約した月ごと(四半期の各月の平均)の一意のユーザー数です。
たとえば、GoodRxコードを1月に2回使用したが、2月または3月に処方箋を再度使用しなかったユーザーは、1月に1としてカウントされ、2月と3月の両方で0としてカウントされるため、Monthly Active Consumersに0.33が加えられます。
なお、2020年第3四半期のMonthly Active Consumersは490万人であると決算発表で報告されました。
その他の業績・参考サイト一覧
その他の業績・参考サイト一覧は次の記事にまとめています。 TradingView提供のGDRXチャート グッドアールエックス・ホールディングス(GoodRx Holdings:G ... 続きを見る
【米国株投資】グッドアールエックス・ホールディングス(GoodRx Holdings:GDRX) 決算・業績・参考サイト一覧
まとめ
今回はGoodRxについて解説しました。
私自身は、2020年11月現在GoodRxに投資をしています。
GoodRxが参入している市場の規模(TAM)は約8000億ドルと見積られており、これからもGoodRxの成長が期待できます。
しかし、現在COVID-19感染拡大によりアメリカの人々は外出を控えています。
GoodRxは基本的に外で使うアプリなので、GoodRxの売上に悪影響が出る可能性があります。
COVID-19の感染が収束するまでは人気が出ない銘柄かもしれません。