株式投資 銘柄分析

【米国株投資】Unityについて【IPO銘柄分析】

2020年11月30日

株式投資

S-1の情報を元に、ゲームエンジンを提供するUnityについて解説します。

Unityとは

Unityの特徴を紹介します。

概要

Unityは2004年に設立された、ゲームエンジンを提供している会社です。

ゲームエンジンとは

コンピュータゲームにおける映像のレンダリングや音声出力などの共通処理を提供するソフトウェアです。

ビジネスモデル

Unityのビジネスモデルは、大きく分けてCreate SolutionsとOperate Solutionsに分類されます。

出典:Unity S-1

いずれかのソリューションを契約している既存顧客に対して、Create Solutions・Operate Solutionsのクロスセルも行っています。

Create Solutions

Create Solutionsでは、主に月額サブスクリプションにより収益化しています。

フリーミアムモデルを採用しており、誰でもゲームソフトウェア開発環境を手に入れることができます。

Unity Proなど高度な開発環境を手に入れたい場合はサブスクリプション課金をする必要があります。

2019年と2020年の前半は、Create Solutionsの収益の3分の2以上がUnity Proから生み出されました。

Operate Solutions

Operate Solutionsでは主に収益分配モデル(レベニューシェア)と使用量ベースモデルで収益化しており、顧客の成長とともにUnityの売上もアップします。

収益分配モデルでは、Unityのソリューションを使用した広告やアプリ内購入による顧客の収益の一部を受けとっています。

使用量ベースモデルは主に次のサービスで収益化しています。

  • Multiplay:サーバーホスティングサービス
  • Vivox:ボイスチャットサービス
  • deltaDNA:プレイヤーの離脱ポイントなどを分析できる開発者支援ツール

参入マーケット

Unityがビジネスを広げていくマーケットは次の通りです。

  • ゲーム
  • 建築、自動車、映画などのゲーム以外の産業
  • AR & VR

特に、近年のプロセッサや通信の高速化に伴い、Unityで製作できるインタラクティブなリアルタイム3Dコンテンツの需要が急速に拡大することが予想されます。

インタラクティブコンテンツとは

インタラクティブなリアルタイム3Dコンテンツとは、マルチプレーヤー環境で世界中のユーザーが即座に相互接続できる3Dコンテンツを指します。

デジタルディスプレイで毎秒最大120枚の写実的な画像でコンテンツをレンダリングできるリアルタイム性があり、例えばあるプレイヤーがオブジェクトのボタンを押すと、オブジェクトはリアルタイムで即座に別のプレイヤーの視点に入ります。

地域ごとの売上高比率

地域ごとの売上高比率は次の通りです。

地域 2019年 2020年(〜6/30まで)
EMEA 34% 38%
アジア太平洋地域 33%
32%
南北アメリカ 33% 30%

Unityの業績

Unityの業績を紹介します。

2018、2019年度の業績

2018、2019年度のそれぞれの業績を紹介します。

売上高

売上高は次の通りです。

2018年 2019年
3億8,075.5万ドル
5億4,177.9万ドル

営業利益(損失)

営業利益(損失)は次の通りです。

2018年 2019年
-1億3,030.1万ドル
-1億5,066.9万ドル

純利益(損失)

純利益(損失)は次の通りです。

2018年 2019年
-1億3,160.2万ドル
-1億6,319.0万ドル

EPS

EPSは次の通りです。

2018年 2019年
-1.24ドル -2.39ドル

プロフォーマEPS

プロフォーマEPSは次の通りです。

2018年 2019年
-0.78ドル

キャッシュフロー

キャッシュフローは次の通りです。

項目 2018年 2019年
営業キャッシュフロー -8,105.9万ドル
-6,793.6万ドル
フリーキャッシュフロー -1億1,907.8万ドル
-9,497.1万ドル
投資キャッシュフロー -4,004.3万ドル
-2億1,954.1万ドル
財務キャッシュフロー 1億4,825.1万ドル
1億6,147.2万ドル

営業キャッシュフローマージンは次の通りです。

2018年 2019年
-21.2% -12.5%

四半期ごとの業績

四半期ごとの業績の推移を紹介します。

売上高

売上高の推移は以下の通りです。

Unity-Revenue

Create Solutions・Operate Solutions・Strategic Partnerships and Other

売上高を構成するCreate Solutions・Operate Solutions・Strategic Partnerships and Otherの推移は以下の通りです。

Strategic Partnerships and Otherとは

ハードウェア、OS、デバイス、ゲーム機、およびその他のテクノロジープロバイダーを提供する企業との戦略的パートナーシップを通して、固定料金、ロイヤリティ、および収益分配により収益を得ています。

戦略的パートナーとしては以下が挙げられます。

  • Apple
  • Autodesk
  • ARM
  • Google
  • Intel
  • Microsoft
  • Nintendo
  • Samsung
  • Sony
  • Tencent

例えば、戦略的パートナーのプラットフォームでゲームが販売された場合、その分のロイヤリティを受け取っています。

営業利益

営業利益の推移は以下の通りです。

Unity-Loss from operations

2020年Q3の営業利益の内訳として、株式報酬費用と慈善寄付により1億2,500万ドルほどの費用がかかっています。

純利益

純利益の推移は以下の通りです。

Unity-netloss

大口顧客数

過去12か月間の売上高に10万ドル以上貢献した大口顧客数の推移は以下の通りです。

Unity-年間売上高に10万ドル以上貢献した大口顧客数

大口顧客からの売上の割合

過去12か月間の売上高に10万ドル以上貢献した大口顧客からの売上の割合は以下の通りです。

Dollar-based net expansion rate

Dollar-based net expansion rateの推移は以下の通りです。

Unity-Dollar-based net expansion rate

Dollar-based net expansion rateとは

Create SolutionsおよびOperate Solutionsの各サービスに対し、既存顧客がどれだけ契約を維持・拡張・アップセル・解約しているかを示す指標です。

当期終了時点から過去12ヶ月に渡る当期の収益(当期の新規顧客分を除く)を、前期終了時点から過去12ヶ月に渡る前期の収益で割ることで算出されます。

リスク要因

COVID-19の流行により、顧客の契約が縮小・解約されるリスクがあります。

また、競合他社であるUnreal Engineの成長が進むと、Unityの売上に影響が出るかもしれません。

その他の業績・参考サイト一覧

その他の業績・参考サイト一覧は次の記事にまとめています。

まとめ

今回はUnityについて解説しました。

私自身は、2020年11月現在Unityに投資をしています。

Unityが参入しているゲーム業界や他の業界をあわせた市場の規模は約290億ドルです。

この市場規模は今後も拡大すると考えられているので、Unityの今後の成長に期待しています。


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