株式投資 銘柄分析

【米国株投資】Affirmについて【IPO銘柄分析】

2020年12月10日

株式投資

今回はAffirmについて解説します。

Affirmとは

Affirmは、後払いに特化した決済サービスを提供しています。

「すぐにお金を用意できないから購入をやめよう」と考えている消費者は、Affirmの決済サービスを使用することにより分割払いで商品の購入ができます。

2020年現在はアメリカとカナダを中心に事業を展開していますが、今後はさらに活動の場が広がる見通しです。

ビジネスモデル

Affirm-Loan-Origination-and-Servicing-Model

出典:sec.gov

Affirmは、分割払い決済サービスで以下のオプションを用意して収益を得ています。

  • 有利子ローン
  • 0%APR支払いオプション

有利子ローンでは、複利にならない固定の利子を分割払い料金に上乗せして、消費者から収益を得ています。

0%APR支払いオプションを選べば、消費者は無利子で追加の費用がかかることなく分割払いができます。

Affirmの特徴としては、消費者が支払い漏れをしても、延滞料・複利などのペナルティを請求していないことです。

2012年の設立以来、一度も延滞料の請求は実施されませんでした。

shirate
シラテ
優良な消費者を集めるために、決済時に実施するリアルタイムの信用調査(後述)に力を入れているように思われます。

そして、提携しているマーチャント(以下、販売業者と記述)からも手数料を得るビジネスモデルです。

Affirmと各販売業者との個々の取り決めに基づいて、販売業者から手数料を獲得しています。

また、ファイナンス商品の提供条件によっても異なります。

通常は、消費者の負担がない0%APR融資による決済サービスの提供により、販売業者からより多くの手数料を獲得します。

0%APR融資による収益は、2020年6月30日に終了した会計年度のGMV(後述)の43%、2020年9月30日から過去3か月間のGMVの46%を占めました。

この構造は、販売業者のAOV(平均注文額:Average Order Value)を向上させます。

顧客属性

消費者と販売業者の特徴を紹介します。

消費者

消費者属性は次のとおりです。

若いミレニアル世代とジェネレーションZ世代で全体の50%以上を占めています。

販売業者

Affirm-Merchants

出典:sec.gov

2020年9月30日時点で、6,500以上の販売業者と提携しています。

スポーツ用品やアウトドア、家具や家庭用品、旅行、アパレル、アクセサリー、家電、宝石など、さまざまな業界の販売業者がいます。

2020年時点の最大顧客はPeloton(ペロトン)であり、2020年6月30日に終了した会計年度の売上高の約28%、2020年9月30日から過去3か月間の売上高の約30%を占めました。

トップ10の販売業者を合わせると、2020年6月30日に終了した会計年度の売上高の約35%、2020年9月30日から過去3か月間の売上高の約37%を占めました。

サービスの利用例

航空チケットの購入をする場合を例にして、Affirmの決済サービスの利用手順を紹介します。

この例のケースでは、航空券の全額を前払いする代わりに、3・6・12・18か月に渡って分割払いを行うオプションが用意されています。

まずは、目的地や日付などを指定してフライトを検索します。

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_1

出典:Alternative Airlines

希望するフライトを選択します。

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_2

出典:Alternative Airlines

決済サービス選択画面に遷移するので、ここでAffirmを選択します。

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_3

出典:Alternative Airlines

「SECURE PAYMENT」ボタンを選択して次に進みます。

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_4

出典:Alternative Airlines

フライトの月払いプラン資格があるかどうかの信用調査をするために、複数の個人情報に回答します。

この信用調査は、Affirmがリアルタイムで行います。

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_5

出典:Alternative Airlines

信用調査を通過した場合、月額定額の分割払いで航空チケットを購入できるようになります。

Affirmの業績

GMV

出典:sec.gov

Affirmの業績を紹介します。

2019、2020年度の業績

2019、2020年度(7/1〜6/30)のそれぞれの業績を紹介します。

売上高

売上高は次の通りです。

2019年 2020年
26,436.7万ドル
5952.8万ドル

営業利益

営業利益は次の通りです。

2019年 2020年
-12,744.1万ドル
-1779.0万ドル

純利益

純利益は次の通りです。

2019年 2020年
-12,045.5万ドル
-11,259.8万ドル

EPS

EPSは次の通りです。

2019年 2020年
-0.73ドル -0.23ドル

Active Consumers

Active Consumersは次の通りです。

2019年 2020年
204.5万人 361.8万人

Active Consumersとは

過去12か月の期間中に、Affirmで少なくとも1回の商取引を実施した消費者

Transactions per Active Consumerは次の通りです。

2019年 2020年
2.0回 2.1回

Transactions per Active Consumerとは

過去12か月の期間中に、Active ConsumerがAffirmで実施した商取引の平均数

キャッシュフロー

キャッシュフローは次の通りです。

項目 2019年 2020年
営業キャッシュフロー -8,764.9万ドル
-7,130.2万ドル
投資キャッシュフロー -3億5,372.8万ドル -2億5,307.3万ドル
財務キャッシュフロー 56,164.8万ドル
29,473.2万ドル

営業キャッシュフローマージンは次の通りです。

2019年 2020年
−33.1% −13.9%

四半期ごとの業績

四半期ごとの業績の推移を紹介します。

売上高

売上高(Total revenues)、および売上高を構成する各サービス売上高の推移は以下の通りです。

Affirm-Revenue-details

上図では、以下の項目が左から順に並んでいます。

  • Merchant network revenue
  • Virtual card network revenue
  • Interest income
  • Gain (loss) on sales of loans
  • Servicing income
  • Total revenues

Gross Merchandise Volume(GMV)

Gross Merchandise Volume(GMV)、およびContribution profitの推移は以下の通りです。

Affirm-Gross-Merchandise-Volume

Gross Merchandise Volumeとは

消費者が購入した商品の売上合計額です。

期間中のAffirmでのすべての商取引の合計金額から払い戻し金額を差し引くことで算出されます。

Contribution profitとは

Contribution profit(貢献利益)は下図の通り、売上高から変動費と直接固定費を引いて算出されます。 ​

Contribute Profit

出典:sec.gov

投資におけるリスク

主なリスクは以下となります。

気になるリスク

  • 売上高の大部分(約30%)はPelotonに集中している
  • さまざまな競合他社(PayPalやVisaなど)がいる

Buy_Flights_with_Affirm_Guide_Step_3

出典:Alternative Airlines

その他のリスク

  • (COVID-19感染流行などにより)ローン未払い額の回収に悪影響がでる可能性がある

その他の業績・参考サイト一覧

その他の業績・参考サイト一覧は次の記事にまとめています。

まとめ

今回はAffirmについて解説しました。

2020年12月時点で上場時期は未定です。

私自身は「株価が割安になれば購入しようかな」と考えています。


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