今回は、さくらのクラウドを使用してクライアントPCからSMB(VPN接続)でファイル共有する手順を紹介します。
前提事項
環境
- OS:Windows11 22H2 (OSビルド 22621.1702)
- さくらのクラウドのアカウントを作成しておく
参考サイト(手順)
参考サイト(Microsoft)
参考サイトをもとにクラウド環境を構築する
「【TIPS】「さくらのクラウド」にファイルサーバーを構築するメリットと手順」に基づいて環境構築を完成させます。
ただし、3章「3.ファイルサーバー構築手順~VPN設定」のVPN接続に使用するVPNプロバイダーは「Windows (ビルトイン)」とします。
VPN接続
VPN接続設定
- VPNプロバイダー:Windows(ビルトイン)
- 接続名:任意
- サーバー名またはアドレス:「アプライアンス」→「VPCルーター」→「インターフェース」タブ→「グローバル」のIPアドレス
- VPNの種類:事前共有キーを使ったL2TP/IPsec
- 事前共有キー:「アプライアンス」→「VPCルーター」→「リモートアクセス」タブ→「L2TP/IPsecサーバ」→「Pre Shared Secret」
- サインイン情報の種類:ユーザー名とパスワード
- ユーザー名:発行されたユーザー名
- パスワード:発行されたパスワード
- サイン情報を保存する:ON
SAMBAのマウントに失敗した場合
私の環境では、クラウド上のCentOSに「\\10.0.0.10」経由でSSH接続には成功したのですが、SAMBAでのマウントが失敗しました(ネットワークが見つからないエラー発生)。
CentOS上で「tcpdump -i eth1 port 139 or port 445」を実行すると、クライアントPCからSMBの接続要求は来ていましたが、「ICMP host XXXXXX unreachable - admin prohibited filter」エラーが発生していました。
「$systemctl stop firewalld.service」を実行してファイアーウォールを無効にすると、無事にSAMBAでマウントすることができました。
参考
まとめ
さくらのクラウドを使用してクライアントPCからSMB(VPN接続)でファイル共有する手順を紹介しました。