株式投資 銘柄分析

【米国株投資】Coinbaseについて【IPO銘柄分析】

2021年4月7日

株式投資

今回はCoinbaseについて解説します。

Coinbaseとは

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出典:sec.gov

Coinbaseは、ビットコインなど暗号資産の売買や保管サービスなどを提供している暗号資産取引所です。

ビジネスモデル

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Coinbaseは、それぞれの顧客に以下のサービスを提供して収益を獲得しています。

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2020年度は、Transaction Revenueが売上高全体の約85.5%、Subscription and services revenueが売上高全体の約4%、Other revenueが売上高全体の約10.5%を占めていました。

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Invest

45以上サポートしている暗号資産の売買に応じて、取引手数料を獲得します。

Spend

Coinbaseカードによる購入ごとの取引量に応じて取引手数料を獲得しています。

2019年にVisaと提携し、Coinbaseの顧客の暗号資産残高によって資金提供されるデビットカードのCoinbaseカードを発売しました。

英国およびヨーロッパの一部の国の小売ユーザーは、ビザを受け入れるすべての加盟店でCoinbaseカードで購入代金を支払うことができます。

取引時の金額は現地の法定通貨(GBPなど)で表示され、顧客の暗号資産ウォレットから暗号資産を販売して購入の資金を調達します。

Send & Receive

ピアツーピア決済サービスを通じて、世界中のユーザー間で暗号資産の送受信が行えます。

別のCoinbaseリテールユーザー間での資金の送受信は通常無料ですが、一部の送信で少額の変動取引手数料を獲得しています。

Store

安全性の高いコールドストレージソリューション(長期保管)で顧客の暗号資産を保管します。

保管されている総資産に基づいて保管料を獲得します。

2021年3月時点で90以上の暗号資産をサポートしており、新しい暗号資産のサポートを追加し続けています。

Save

USDCとDaiの保持によってユーザーが獲得する報酬に応じ、手数料を獲得しています。

Stake

プルーフオブステーク(PoS)サービスを提供し、ユーザーが獲得するステーク報酬に応じて手数料を獲得します。

Borrow & Lend

暗号資産を担保として米ドルを借りることができる12か月のタームローンサービスを提供しています。

Distribute

資産発行者から配布される暗号資産教育ビデオをリテールユーザーが視聴・ダウンロードするごとにリテールユーザーに報酬(暗号資産の一部)が支払われますが、その報酬に応じた手数料を獲得します。

Build

Coinbase Analytics、Rosettaなどのツールをライセンスで提供しています。

ライセンス収益は、サービス期間にわたって均等に認識されます。

Pay

暗号通貨の支払いを受け入れを支援するプラットフォーム(Coinbase Commerce)を提供しています。

顧客

100か国以上にいる顧客の種類は以下となります。

  • リテールユーザー(小口投資家):約4,300万人
  • 機関投資家:7,000
  • エコシステムパートナー:115,000

リテールユーザー

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リテールユーザーとは、Coinbaseのプラットフォームにアカウントを持つ個々のユーザーです。

2020年時点で、4,300万人を超えるリテールユーザーがいました。

2020年12月31日に終了した四半期の月間取引ユーザー数(MTU)は280万人で、前年同期比で約180%増加しました。

機関投資家

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Coinbaseの機関投資家には、ヘッジファンド、小規模から大規模の金融機関、ファミリーオフィス、投資ポートフォリオの一部を暗号資産に割り当てようとしている企業などが含まれます。

2020年12月31日の時点で、Coinbaseのプラットフォームには7,000の機関投資家(One River Asset Managementなど)がいます。

エコシステムパートナー

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ビットコインで始まり急速な成長を遂げている暗号資産エコシステムは、2020年12月現在では50以上ある独自のブロックチェーンプロトコルが7,500以上の暗号資産をサポートしており、革新的な開発者やプロジェクトが急増しています。

Coinbaseのエコシステムパートナーには、独自の製品やサービスを構築したり、Coinbaseのプラットフォームを通じてそれらの製品やサービスを配布したりする企業が含まれています。

初期のエコシステムパートナーの例は次のとおりです。

  • 新しいブロックチェーンプロトコルを構築する開発者。
  • ブロックチェーンプロトコルを活用するアプリケーションを構築する開発者。
  • これらのプロトコルでの新しいトークンの作成者。
  • これらのトークンをビジネスの新しい支払い方法として受け入れることにビジネス価値を見出しているマーチャントパートナー。
  • CoinbaseAnalyticsテクノロジーを使用して、コンプライアンスなどのさまざまなユースケースのブロックチェーントランザクションを監視する組織および金融機関。

参入マーケット

Coinbaseが参入している暗号業界の市場と資産クラスは、2020年末時点で合計で数百兆ドルの価値を示しています。

暗号技術に関するシステム・アプリケーションは、インターネットのように革新的で広く採用される可能性があります。

インターネットの黎明期と同様に、暗号業界の技術進化には時間がかかりますが、今後数十年で暗号経済が主流に拡大し、世界中のすべての個人や企業に影響を与えると予想されます。

上場暗号資産の市場価値(時価総額)は、2020年末時点で約7,820億ドル、2021年4月6日時点で一時2兆ドル以上に達しました。

Coinbaseの目標は、約35億人の人口を抱えるスマートフォンを持っている人に対して、暗号通貨に関する金融サービスを提供することです。

暗号資産のパフォーマンス

暗号資産のパフォーマンスを紹介します。

ビットコイン価格

ビットコイン価格(Bitcoin Price)の推移は次のとおりです。

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暗号資産時価総額 vs. S&P 500

暗号資産時価総額(Crypto Market Capitalization)の推移は次のとおりです。

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Coinbaseの業績

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Coinbaseの2020年までの業績を紹介します。

認証済みユーザー

Coinbaseの認証済みユーザー(Verified Users)の推移は次のとおりです。

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毎月の取引ユーザー(MTU)と暗号資産ボラティリティ

Coinbaseの毎月の取引ユーザー(Monthly Transacting Users)と暗号資産ボラティリティ(Crypto Asset Volatility)の推移は次のとおりです。

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プラットフォーム上の資産と暗号資産時価総額

Coinbaseのプラットフォーム上の資産(Assets on Platform)と暗号資産時価総額(Crypto Market Capitalization)の推移は次のとおりです。

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プラットフォーム上の資産の価値は、顧客が保有するプラットフォーム上の暗号資産の価格、数量、種類の3つの要因によって決定されます。

暗号時価総額に占めるCoinbaseのシェア

暗号資産時価総額に占めるCoinbaseのシェアは次のとおりです。

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プラットフォーム上で保管されている暗号資産の内訳

Coinbaseのプラットフォーム上で保管されている暗号資産の内訳は次のとおりです。

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出典:sec.gov

暗号資産の出来高

Coinbaseでのリテールユーザー・機関投資家による暗号資産の出来高(Trading Volume)の推移は次のとおりです。

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出典:sec.gov

暗号資産の出来高の内訳

Coinbaseでのリテールユーザー・機関投資家による暗号資産の出来高(Trading Volume)の内訳は次のとおりです。

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損益計算書

損益計算書は次の通りです。

(In thousands, except per share data)

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貸借対照表

貸借対照表は次の通りです。

(In thousands, except par value data)

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2020年9月26日時点の自己資本比率は16.4%でした。

キャッシュフロー

キャッシュフローは次の通りです。

(In thousands)

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投資におけるリスク

主なリスクは以下となります。

気になるリスク

  • Transaction revenue(取引手数料)が売上高全体に占める割合(2020年度は85%以上)が大きい。出来高の低下や取引手数料が安い取引所・暗号資産ETF商品が出てくるなどにより、業績に悪影響が出る可能性がある。
  • 収益の大部分は、ビットコインとイーサリアムでの取引によるものであり、偏りがある。
  • プラットフォーム上で取引される暗号資産の出来高のかなりの部分は、比較的少数の機関投資家のマーケットメーカーと小売顧客の取引により発生している。
  • 暗号業界の将来の成長性は、予測や評価することが難しい。
  • 暗号システムへの攻撃の頻度、持続性、洗練度が増してきており、今後、セキュリティ上の重大な問題が発生する可能性がある。
  • 広範で高度に進化する規制環境の影響を受けている。
  • 競合他社(ロビンフッドや暗号資産ETF運用会社など)との競争が激しい。

その他の業績・参考サイト一覧

その他の業績・参考サイト一覧は次の記事にまとめています。

まとめ

今回はCoinbaseについて解説しました。

2020年末時点までは、暗号資産の取引手数料が売上高の大半を占めているということもあり、なかなか長期保有する勇気がもてません。

私自身は暗号資産を直接買っているので、「Coinbaseは焦って買わなくてもいいかなぁ」という感じです。

エコシステムパートナーからのサブスクリプション収益が売上高の大部分を占めるようなビジネスモデルになれば、面白い銘柄になりそうです。

いいニュースが出てくるかチェックしておく必要がありそうです。


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