転職活動でどのような志望動機を話せばいいのかわからない方に対し、話すべき内容を具体的に説明します。
志望動機で話すべき内容
自分の目標(こういう人間になりたい)と、御社で注目したところ(こういう部分が好き)の共通点を探し出して話せばOKです。
- 御社で注目したところ(こういう部分が好き)
- 自分の目標(こういう人間になりたい)
①は、相手のことを好きになるまで情報収集することを意味します。
恋愛と同じように、相手に興味がなければ、その会社の面接を受けても、時間の無駄になる可能性が高いです。
相手のことを知れば知るほど、親近感がわいてくることもあるので、会社のホームページや有価証券報告書を見て、会社の中身や、将来どんな会社になろうとしているのかを徹底的にリサーチしましょう。
なお、これらの情報はホームページなどネットで調べきれる範囲で集めればよいと思います。
転職の面接では、志望動機よりも、スキル重視の傾向が強いです。
私の経験では、志望動機を深堀されるようなことはほとんどありませんでした。逆に、ホームページを隅から隅まで読み込んだのに、面接ではホームページに載っているような情報について一度も聞かれなかったこともあります。
しかし、準備をすることで、心の余裕も生まれると思うので、情報収集はやっておくべきです。
②は、自己分析をして見つけます。
まずは、自分の過去の経歴を書き出すことが効果的です。
業務経験だけでなく、学生時代の趣味や特技も深堀し、自分はどういうことに打ち込んできたのかを整理します。
そこから、本当にやりたいことが見えてくることが多いです。
私の場合、大学生時代は、パソコンでYouTubeやまとめサイトなどのネットサーフィンばかりしていました。
そういう趣味があったということもあり、パソコンを使って開発を行うプログラマーに就きました。
自分の経験を棚卸する中で、見えなかった自分の一面が見えてくる場合があります。
具体的にどのような内容を語ればいいのか
二次請けSIerから一次請けSIerへ転職する場合を例として、具体的な志望動機例を記載します。
<相手の会社に興味をもったところを語る>
今回、御社のホームページで御社の開発実績を拝見したところ、インフラ等のより社会的意義がある製品の開発に取り組んでおり、また、その製品が高い技術レベルで構築されていると感じました。その開発の中で、要求分析などの上流工程から試験設計までの下流工程まで、様々なフェーズに携わることができるところが魅力的だと感じました。
<自分の目標を語る>
前職で外注されたソフトウェアの開発業務に携わっていましたが、仕事を進める中で、重要な機能や新技術のソフトウェア開発だったり、要求分析などの重要な業務は外注されないことを知りました。
私自身は、要求分析を含めた上流工程~下流工程まで、深い知見をもって幅広く活躍できるエンジニアになりたいと考えております。下流工程業務のスキルは身に付けていますので、上流工程業務のスキルを磨いていきながら、御社の事業に貢献したいと思い、志望しました。
まとめ
今回は、志望動機で話すべき内容について解説しました。
人によっては、「御社のXX商品の開発に携わりたい」などと、具体的に製品名を出して動機を伝えたほうが、他の応募者と差別化ができるという方もいます。
しかし、あまり志望する仕事内容が具体的になりすぎると、面接官が「それ以外の仕事を任せようと思っていた」場合、印象が悪くなるので、あまりおすすめはしません。
自分と企業が目指す方向が一致する点を志望動機に盛り込むようにしましょう。